日常生活に必要なことをサポートする

訪問介護とは、ホームヘルパーや介護福祉士などの有資格者が、利用者である要介護の認定を受けた人の居宅を訪問して介護サービスを行うものです。要介護の認定を受けた人だけが対象ですので、家庭やその他の家族に対して行うものではありません。

訪問介護の仕事内容は、排泄・入浴・食事介助など利用者の生活と直接関わる身体介護と、買い物・掃除・洗濯など利用者が生活を送るための生活援助サービスがあります。
加えて、病院への通院や施設への送り迎えの介助や、ヘルパーの資格を持った運転手が運行する介護タクシー利用時の乗降介助なども含まれます。ほとんどのサービスは30分単位計算されるため、身体介護30分と生活援助30分を組み合わせることもできます。ただし、生活援助だけの場合は1日1時間からの利用になるところが多いです。

また、身体介護については要介護者であれば誰でも受けられますが、生活援助は1人暮らしの場合、または同居家族が病気や障害などで家事ができない場合などの条件が付いています。
身体介護は比較的分かりやすいのですが、生活援助の境界線はあいまいです。原則としては、「要介護者の日常生活で必要な事柄」に限られています。ついでだからと、家族の分の食事や洗濯をすることはできません。同様に、大掃除や誕生日のお祝いの料理なども日常生活の範囲を超えているので、認められていません。
しかし、普段利用者が大事にしている花に水をやったり、仏壇にお茶を供えたり、飼い犬の散歩のなどはサービスの対象になっています。